七福神が祀られている寺社を参拝することで七つの福運を得られるとして、江戸庶民の間で流行した七福神巡り。
現在では、七福神めぐりができる場所は全国に300以上もあるそうです。
今回はその中から、柴又七福神巡りのおすすめコースや所要時間、各社の特徴をマップ付きでご紹介します。
目次
柴又七福神巡り
柴又七福神とは、
- 良観寺(宝袋尊)
- 真勝院(弁財天)
- 柴又帝釈天 題経寺(毘沙門天)
- 万福寺(福禄寿)
- 宝生院(大黒天)
- 医王寺(恵比寿天)
- 観蔵寺(寿老人)
の七社のこと。
七福神巡りはお寺と神社が混在するのがスタンダードのようですが、柴又七福神は寺のみで構成される、めずらしい七福神巡りだそうです。
今回は、柴又エリアをスタートとする参拝コースをご紹介します。
詳しい場所(Google Map)は記事の最後に載せているので、そちらも参考にしてください。
柴又七福神は比較的近くにまとまっているので、全体の所要時間は各社での滞在時間を含め、およそ1時間半です。
途中でお食事をしたり、付近の散策や観光をしたりしても、半日ほどあれば十分に巡ることができます。
続きを見る柴又の観光スポットと巡り方、おすすめグルメ【東京下町散歩①】
①良観寺(宝袋尊)
室町時代末期~江戸時代初期に念仏堂として建立された良観寺。
通常は「布袋尊」と記しますが、良観寺では、かつて道に迷った商人が一夜を過ごした場所から布袋尊像を持ち帰り、一夜の宿の恩を毎日感謝すると商売繁盛したという逸話から「宝袋尊」と書くようになったようです。
そんな布袋尊改め宝袋尊の像は境内にあります。
強くお願い事を念じながら両手で宝袋尊のお腹を撫でると、願いを叶えるための力を授けてくださるそうです。
良観寺
所在地:東京都葛飾区柴又3-33-13
②真勝院(弁財天)
柴又で最も古く創建されたという真勝院。
かつては柴又八幡神社の別当院(神仏習合において神社を管理するために建てられた寺)だったそうです。
弁財天は学芸上達の神様ですが、七福神の中で唯一の女神ということから恋愛成就のご利益も授けてくださると言われています。
真勝院
所在地:東京都葛飾区柴又7-2-28
③柴又帝釈天 題経寺(毘沙門天)
夏目漱石など文豪の作品や映画「男はつらいよ」などに登場したことで、観光スポットとして有名になり、連日多くの人で賑わう柴又帝釈天 題経寺。
仏教を守護する神々を束ねる神様である帝釈天と、毘沙門天が祀られていることから、勝負運や厄除け、病気平癒のご利益があるとされています。
柴又帝釈天 題経寺
所在地:東京都葛飾区柴又7-10-3
詳細:公式HP
④万福寺(福禄寿)
釈迦牟尼佛をご本尊とする万福寺。
福禄寿は幸福、高禄、長寿を授けてくださると言われる、中国の神様です。
万福寺
所在地:東京都葛飾区柴又6-17-20
詳細:公式HP
★七福神オブジェ①
万福寺から次のスポットに向かう途中で、七福神の石碑を発見!
「ひかり学園」と「柴又とまり木児童遊園」の間の道路にひっそりとあるので、忘れずにチェックしてくださいね。
⑤宝生院(大黒天)
江戸時代に京橋に建立され、下谷谷中、池之端茅町へと移転を繰り返し、関東大震災で罹災し、昭和2年に柴又に移転した宝生院。
ご本尊は出世財福のご利益で知られる大黒天。
本堂に置かれるこちらの大黒天像は、鎌倉時代に彫られたものだとか。
「出世大黒天」とも呼ばれ、多くのビジネスパーソンが願掛けに訪れるそうです。
宝生院
所在地:東京都葛飾区柴又5-9-18
⑥医王寺(恵比寿天)
1407年に創建され、薬師如来をご本尊とする医王寺。
恵比寿天は商売繁盛や福徳開運など人々の生活に縁の深いご利益をもたらしてくれる福の神として知られています。
本堂のそばには大きな弘法大師像もありました。
医王寺
所在地:東京都葛飾区柴又5-13-6
詳細:公式HP
★七福神オブジェ②
医王寺から高砂方面に向かう道中で、またもや七福神の石碑を発見!
「さくらみち」の石柱に描かれているので、要チェックです。
⑦観蔵寺(寿老人)
観蔵寺は柴又七福神の中で、唯一、高砂駅近くにあるお寺です。
江戸時代に創建したとされ、"いぼとり地蔵尊"として近隣の人たちから親しまれいるのだとか。
寿老人は、その名の通り長寿を授けてくれる神様です。
観蔵寺
所在地:東京都葛飾区高砂5-5-2
柴又七福神巡りにおすすめのランチ
大黒鮨
並ちらし(1,470円)
縁起物として知られるちらし寿司はいかがでしょうか?
レトロな雰囲気が感じられる店内でいただけるこちらのちらし寿司は、大きめのネタが乗って食べ応え抜群です。
店舗詳細はこちら→食べログへ
さて、この記事では柴又七福神巡りの所要時間やおすすめコース、各社の特徴をご紹介しました。
最後までご覧いただきありがとうございました。